市原看護専門学校創立50周年を迎えてー追補版ー
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お一人お一人との出会いを大切に・・ 創立50周年おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。 新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの生活は一変しました。そのような中で看護実習等を進めるにあたり、様々なご苦労やご配慮があったこととご推察申し上げます。 私共「介護老人保健施設」は、入院治療後や在宅生活で身体機能が低下した際に、入所もしくは通所によりリハビリを行い、身体機能向上を図るための施設です。そこには、たくさんの利用者様やそのご家族様との出会いがあります。病気などで生活が変化し、心までも弱っている方、また、介護に疲弊したご家族もいらっしゃいます。利用者様お一人お一人が目標を持ってリハビリを行い、在宅での生活面、医療面、介護面での環境をご家族と共に整え、再び地域において、その方らしい生活を送ることができるよう支援させていただいております。利用者様にとりまして、人生の一直線上にある私どもとの出会いが有意義な時間でありますよう願い、多くの笑顔に喜びを感じる毎日です。 高齢社会となった現在、専門職には、保健・医療・福祉・介護の幅広い知識と、その質と向上心が求められています。また、患者様利用者様を時に励まし時に暖かく包み込む、真心を持った人間性が要求されています。 地域では、たくさんの卒業生がそれぞれの立場でご活躍され、地域医療、介護を支えて下さっています。これはひとえに諸先生方のおかげと考えます。在校生の皆様方には、理解し合える学友を大切に、困難なことがあっても共に支え合いながら乗り越えていただきたいと思います。私事ではございますが、私にとりましても、遠い日、看護学生時代の恩師や友は現在でも心を許せる存在です。 新型コロナウイルス感染症により新しい生活様式に変化してゆく中だからこそ、出会えた事を大切に考え、さらなる専門性を兼ね備えた人材の育成を期待するとともに、市原看護専門学校の今後の御発展を祈念し、祝辞とさせていただきます。介護老人保健施設■辰巳ナーシング・ヴィラ施設長  菊池 信子33■

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